心身の錬成を求めて日々の稽古で精進
「合気道は、500年ほど前から伝わる古武道がそのルーツです。一説には、会津の武士の間で受け継がれてきた柔術が、明治になって発展したといわれています」。順心会合氣道で師範を務める橋本さんは話します。空手などの打撃系の武術と比べ、合気道は相手の力を利用するため、もの静かな印象を受ける人も多いようです。しかも、他の格闘技と違い他者と競う「競技会」を行わないことも「合気道」の大きな特徴の一つで、「和の武道」「争わない武道」と呼ばれることもあるそうです。無駄な力を使わず、相手の攻撃をかわしその力を利用する合気道独特の技。「日々の稽古では、体幹がぶれないように修練を重ねていますが、それ以上に心の落ち着きをもち、ポジティブな生き方ができるような精神面の成長も目指しています」。現在、会員は3歳から70代までおよそ100人。毎年、メンバー有志でオーストラリアやアメリカ、ベトナムなど海外の道場を訪問するほか、3、4年に一度は松阪に海外のグループを招いて「国際友好セミナー」を開催、積極的に国際交流を図っています。「欧米では、合気道は『動く禅』と呼ばれ大変高い人気があります」と、橋本さん。国内はもちろん、世界中に合気道の魅力を伝えようと意気込んでいます。
心身の修練を重ねる会員の皆さん。
礼を重んじ、心の落ち着きも養います
橋本師範の模範演技
繰り返し動きを稽古して技を習得
無駄な力を使わない呼吸や感覚を指導
技のポイントをわかりやすく解説する橋本師範
相手の攻撃をかわし、その力を利用する合気道
武器を持つ相手にも素手で向かう合気道
体幹を鍛えて、姿勢もよくなるといいます
会員には外国の人も。世界に広がる合気道の精神
三重県松阪市順心会合氣道