端布を紡いで心温まる作品づくり
使い古した衣服の端切れを縫い合わせたり、アップリケを施したり…。あるいは、裏布との間に綿を挟んで保温性のある寝具にするなど、開拓時代のアメリカで布は厳しい環境から暮らしを守る貴重品でした。以来パッチワークは、今日まで家族のことを思いながら一針一針縫い合わせていくアーリーアメリカンの精神を受け継いでいます。そんなパッチワークの魅力に惹かれ月に2回それぞれの作品づくりを楽しんでいるこのサークルがスタートしたのは今から24年ほど前だといいます。当初は、パッチワークのブームもあり、2つのサークルに分かれて活動するほどの人気を博したといいます。その魅力は、「何ていっても作品ができたときの達成感」と、皆さん口をそろえます。ベッドカバーや玄関マットをはじめ、タペストリーやバッグなど、作品はさまざま。中にはいくつも同じ作品をつくってお友だちにプレゼントする人もいるそうで、楽しみ方もそれぞれ。「でも、パッチワークをしながらここでおしゃべりする時間が何より楽しい」。端布を紡いで暮らしを彩る作品をつくる皆さん。その作品には温かい気持ちが込められていました。
パッチワークを楽しむメンバーの皆さん
いろいろなパターンに合わせて端布をカット
一針一針思いを込めて針を進めていきます
ベッドカバーのような大作も
細かな作業に集中
「手を動かしながらのおしゃべりも楽しい」と皆さん
アドバイスする講師の杉浦さん
おしゃれなバッグもパッチワークで
身近なものを彩る作品
三重県桑名市アメリカンパッチワークキルト