子育ての応援とリタイア世代の交流をめざして
「直ったおもちゃを手にした時の子どもの笑顔がたまりません」。菰野町「おもちゃ診療所」のドクターで代表の加藤さんは話します。壊れたおもちゃを修理し、子どもたちの物を大切にする心を養うとともに、子育てを応援する「おもちゃの病院」は、県内にも19カ所あり、菰野町でも64歳から82歳まで8人のドクターが活躍中。また、修理依頼のおもちゃだけでなく、使わくなくなったおもちゃの寄付を募り、消毒・クリーニングを施して支援団体などに贈呈する「リユースプロジェクト」も実施するなど、エコロジー活動も行っています。「もう一つ、定年退職後の男性の居場所づくりという目的もあります」と、加藤さん。とかく、孤立しがちといわれるシニア世代が交流し、地域社会とのつながりをもてるよう活動しているといいます。壊れたおもちゃに真剣に取り組むメンバー。そこには模型づくりに熱中する少年のような眼差しがありました。
子どもたちの笑顔を増やしたいとメンバーたち
開催日にはさまざまなおもちゃの修理が舞い込みます
子どもたちの大切なおもちゃを修理
電子機器以外のおもちゃが対象
一つひとつおもちゃの仕組みを確かめながら作業します
細かいところも丁寧に修理します
分からないところはメンバーで相談
足りない部品も手づくり。工夫しながら修理します
「技術向上のための研修会も開催しています」と代表の加藤さん
三重県菰野町おもちゃ診療所