技術より感性で撮る写真
その名も「写真好学研究所」。毎月第1土曜日か日曜日、美里町の古民家「Hibicore」に会社員や団体職員、主婦、自営業、大学の先生など、30代から50代を中心にさまざまな人が集まります。ここは、昔ながらの村の風景を写した写真集「村の記憶」や各地の銭湯を写し続ける写真家、松原豊さんの事務所兼自宅。この研究所は、県内各地で講師を務めた松原さんの写真講座の卒業生有志が集結。「技術より感性」を大切にした“研究”を行っています。毎月1回、研究員(メンバー)は毎月自らのテーマに沿って撮影した作品を持ち寄り、お互いに評価し合います。「説明が必要な写真ではなく、見た人が何かを感じる写真を求めています。そのためにはまず多く撮影し、人に見てもらう機会を多くすること。そして自ら追い求めるものに出会うこと」と、松原さんはいいます。もちろん、そうした過程で必要になる技術は的確にアドバイスしてくれます。「心(記憶)に残るような写真を撮りたい」「ゆくゆくは個展を開きたい」という研究員たち。「真面目だけど、かたくない」「身内感がいい」というのもこの研究所の魅力のようです。
「技術より感性」見た人が何かを感じる写真を求める研究員の皆さん(前列中央が松原さん)
開催場所は美里町の古民家Hibicore
「人が見て感じる写真」研究員同士で批評を交わします
松原さんの批評に視線が集まります
「感性を大切にした写真を」と松原さん
写真の一つひとつを研究員全員で丁寧に見ていきます
「緑」をテーマにした大賀さんの写真(©Estuko Ohga)
「水」「流れ」をテーマにした武田さんの写真(©Miho Takeda)
古民家Hibicoreに所狭しと並べられた研究員の写真
コーヒータイムも楽しく写真談義に花が咲きます
三重県津市美里町写真好学研究所