「もったいない」の精神で楽しむつるし飾りづくり
12月のある日、作業する手を動かしながら、世間話に花が咲く会議室。楽しそうな雰囲気の中、「麻の葉クラブ」の皆さんがつくっているのは、来年のひな祭りに彩りを添える「つるし飾り」。干支の酉はもちろん、牡丹などの花、お茶摘みの様子などを表現する飾りの数々は、まさに空間芸術の素晴らしさ。代表の太田さんは、「毎年、地域の古民家である月遅れのひな祭り『雛のつるし飾りまつり』に合わせ、さまざまなテーマで製作しています」と、話します。細かい作業に「肩がこるけど、それ以上に楽しい」「生きがいです」と、30代から90歳までのメンバーの皆さん。材料となる布地は着物や洋服の古着を再活用。「もったいないの精神も受け継いでいきたいと」と、いいます。会の楽しみの一つがみんなで食べるランチ。毎回、どの店に行こうかという相談も楽しみとか。例年、4月3日~9日まで開催する『雛のつるし飾りまつり』は、地域の風物詩の一つとして定着。毎年、多くの人を集めています。多くの人の笑顔を思い浮かべながら皆さん、針を進めていました。
子どもの健やかな成長を願う「麻の葉」模様のおそろいのエプロンがユニフォーム
家に眠る古着などの生地を細かい作業で再活用
物語を表現しながら進める作品づくり
少しずつ、作品を仕上げていきます
「雛のつるし飾りまつり」を彩る木目込人形
世間話をしながらの作業も楽しそう
干支の酉に藤をあしらった飾り
いなべの春の風物詩、「雛のつるし飾りまつり」
桜の花と飾りのコラボレーションで春を表現
立体的な飾りで人気の「雛のつるし飾りまつり」
三重県いなべ市麻の葉クラブ