地域を元気に!夏の風物詩になった田んぼアート
たわわに実った色とりどりの稲穂が描くアート。小又地区の夏の風物詩として有名になったビオトープ小又の田んぼアート。そのはじまりは、2006年に熊野本宮大社の紫米の種を譲り受け、田んぼにアートを描けないかと考えたことだったそうです。昭和30年代の風景を表現するビオトープづくりを行っていた小畑さんたちメンバーは、その米を使って20mほどの虹のアートを製作しました。「一つは、地域の高齢者の人に楽しんでもらうこと。もう一つは、小又の豊かな自然を活用したイベントで魅力を発信すること」と、小畑さんはいいます。2011年からは下絵や田植え体験の公募を行うとともに、よりカラフルなアートにするために「神丹穂米」や「黄大黒米」など最大9品種の古代米を使い田んぼをキャンバスにさまざまなアートを製作。今では見頃となる夏には全国から2千人もの人を集めるようになりました。「苗の管理は難しく、気苦労もありますが、田植えや稲刈りに多くの人が集まるようになって嬉しい」。メダカの泳ぐビオトープとともにふるさとの魅力を多くの人に伝えたいと、小畑さんたちは今年も丹精込めて田んぼを守っています。
昨年のアート熊野古道「川の参詣道」で利用された「三反帆」
毎年多くの人が田植えや稲刈りに参加
さまざまな品種の古代米を使ってカラフルなアートに
図柄に合わせて縄を張って田植え準備
張られた縄に沿って田植えを開始
昔ながらの手作業で田植え
たわわに実った稲穂
稲刈りにも多くの人が参加
課題は後継者という小畑さん。後ろの田んぼは「めだかの学校」
三重県熊野市ビオトープ小又