新たな四日市の魅力を発信する取り組み
闇に浮かび上がるコンビナートの灯。かつて、「公害の街」といわれた四日市の夜空は、晴れ渡り、星がまたたいています。その下に佇む巨大なコンビナート群は宝石をまとったように美しく輝いています。「どの光も、コンビナートの安全運転には必要不可欠な灯りなんです」。古川さんは、8年前に四日市市が始めた「四日市コンビナート夜景クルーズ」のボランティアガイドとして訪れる多くの人に四日市の魅力を発信しています。きっかけは、以前若い人たちと話をしていた時、『四日市といえば公害の街』というイメージが強く、公害を経験していない四日市出身の若者にとっては、複雑な気持ちを抱くという話を聞いたこと。古川さんたちは、他県から訪れる多くの人に今の四日市の本当の姿を見てほしいという思いで、クルーズガイドを始めたといいます。「もちろん、過去の歴史として四日市公害は忘れてはなりません。それから年月をかけ四日市一丸となって公害を乗り越えてきました。そんな姿をコンビナート企業で働いてきた一人として伝えていきたい」。これからも古川さんたちは、クルーズガイドを通して「素敵な四日市」を多くの人に伝えていきます。
コンビナート企業の出身のコンビナート語り部の皆さん (右が古川さん)
夜空に浮かぶコンビナート
光の宝石をまとったような幽玄的な光景が人気
海からの眺めに感動的なゲスト
四日市の新たな観光資源として期待される夜景クルーズ
県内外から多くの人が訪れる人気クルーズ
日の暮れを待つように出航
宵闇が迫る四日市の港を静かに進みます
人工的なコンビナートに灯が瞬きはじめます
「四日市の魅力を発信したい」という古川さん
三重県四日市市コンビナート語り部の会「四日市コンビナート夜景クルーズ」クルージングガイド