趣味を磨き楽しみを続けるピアノの奏で
金曜日の昼前、公民館から流れるピアノの音色。時に流れるように、時にゆっくりと…。演奏しているのは、同クラブのメンバー。60歳代の女性を中心としたメンバーたちで、経験者はほとんどいません。講師の伊藤さんは、長年幼稚園の教諭としてピアノに親しんできた人。「ピアニストでもありませんし、ただピアノの素晴らしさや楽しさを伝えるとともに生涯学習としてやってきました」。ここに集う皆さんのキャリアもさまざまで、一定のレッスンを終えれば、好きな曲を選んで練習できるといいます。「家にピアノが残っていたから…」「時間ができたらピアノを習いたかった」など、きっかけもいろいろ。それぞれの課題曲に向かい合っていました。レッスンは、呼吸練習や先生による個人レッスン。先生の丁寧な指導に皆さんも真剣。他のメンバーのレッスン中も譜面を写したり、机を鍵盤に指の運びをイメージしたりと余念がありません。それでも、ちょっとした空き時間に見せる笑顔とおしゃべりがこのクラブのもう一つの魅力のよう。クリスマスなどの発表会に向けて真剣に、そして楽しくレッスンを続けていました。
「いつまでもピアノを楽しみたい」という皆さん
レッスンの始まりは、発声練習を兼ねた体操から
リズムのとり方をレッスン
先生の見本演奏でリズムを確認
個人レッスンでメンバーを指導
メンバーに応じてさまざまなアドバイス
楽譜を書き写すことも大切なレッスン
机を鍵盤に見立ててイメージ
ついつい長くなる個人レッスン
真剣に、そして楽しくレッスン
三重県朝日町ピアノクラブ