自由に楽しむ陶芸の世界
土を捏ね、形をつくり、高温で焼き固める陶器。古来より、器などの暮らしの道具として、あるいは造形の美をもった芸術品として親しまれてきました。作陶そのものを自らの楽しみとしているのが、こちらのサークル。きっかけは町が主催する講座で作陶の魅力を知ったメンバーが中心となり、独自のサークルを立ち上げたといいます。サークルの目的は、「とにかく楽しく、続けること」。指導者もなく、メンバーがお互いにアドバイスしあいながら作陶を進めています。だから、各自思い思いのテーマを、マイペースで作陶するスタイル。「月に2回、ここに集まって作陶しながらおしゃべりするのが楽しくて…」など、メンバー会話が広がります。ずっと作り続けているという優美なフォルムの人形を形作るメンバーも、真剣な眼差しで作品を見ながらも話の輪に加わります。毎年秋の町の文化祭には、サークルとして出展。年に2~3回、窯で焼き上げる「焼成」時には、12時間メンバーが交代で窯の確認を行っています。どこまでも無理せず、マイペース、そして楽しく続ける作陶の時間が大きな魅力のサークルでした。
それぞれのテーマを追い、マイペースで作陶を楽しむ皆さん
「土と会話」しながら捏ねていきます
犬の毛並みの質感もしっかり表現
妖艶なフォルムを作り出す指
和気あいあい、楽しい雰囲気の作陶風景
自由なテーマでこんな作品も
約1240℃の高温で焼成
焼成後ゆっくりと温度を下げていよいよ完成!
多種多様、さまざまな作品が並びます
完成後も釉薬の発色など、情報交換
三重県木曽岬町木曽岬陶芸クラブ