それぞれのテーマをキャンバスに表現
「白の会」は、30年ほど前に尾鷲市の公民館講座が発足のきっかけだったといいます。当時、隣町の紀北町在住の画家・宮原鹿蔵先生を講師に招いて肖像画などを描く油絵講座が開かれ、講座終了後その受講者を中心にサークルが誕生したといいます。「当初は20人以上のメンバーで活発に活動していました」と、代表の前川さんは振り返ります。「物事の光と影をしっかりと表現すること。景色をしっかり観察すること。そして観念にとらわれることなく写実的に見ること」。すでに故人となった先生の教えを今も守っていると前川さんは話します。現在のメンバーは5人と少なくなったものの、静物画や風景画、人物がなど、それぞれのテーマで作画を続けています。中には「白日展」入選を果たすメンバーもいることでも知られています。それでも、「やっぱり絵を描いているときは無心になれる」「月2回親睦しつつ好きな絵を描くことが楽しい」というメンバーは、マイペースで作画を楽しんでいます。
小世帯ながら油絵を楽しむメンバー
光と影、観念にとらわれない色を求めて
静物画も風景画もテーマは自由
「絵を描いている時間は集中できる」というメンバー
写真を見てイメージを膨らませます
好きな絵を描く時間が楽しみ
それぞれの作品に向かって
イメージに合わせて色をつくります
少しずつゆっくりと作品に向かいます
三重県尾鷲市白の会