四季折々の美しさをちぎり絵に込めて
ちぎった和紙を台紙に貼り込んで1枚の絵を仕上げていくちぎり絵。和紙の柔らかな質感とともにちぎれた部分の微妙なニュアンスが独特の風合いを醸すアートで、「裸の大将」といわれた山下清が特に有名です。「北東ちぎり絵サークル」は、もともと公民館の教養講座としてスタート。2016年に有志が集り自主サークルとして今日まで活動してきました。60~80代のメンバーは、風景画や色紙絵、仏画など、思い思いの作品に挑戦。見本を見ながらさまざまな色の和紙を選び、図柄に応じてちぎり、糊で貼り付けていきます。「何より、できあがった時の達成感がいい」「ちぎり方でいろいろな表現ができることも魅力」と、口をそろえます。そして、「指先を使うので“ボケ予防”にもなる」と、笑います。1枚の紙を表面から薄皮をはぐようにちぎり、微妙なグラデーションを描いたり、毛羽立つようにちぎった和紙で雲や光のぼやけたニュアンスをだしたり…、その表現は実に多彩。「同じ絵を見本にしても、皆さんそれぞれ使う色やちぎり方に個性やセンスがでます。そこがまたちぎり絵の魅力」と、南部先生は話します。「文化会館フェスタ」など、市が主催するイベントに出展するほか、自宅を四季折々の作品で飾るなど、その楽しみはつきないようです。
個性を生かしてちぎり絵を楽しむメンバーの皆さん
さまざまな色合いの和紙を使って質感を表現
和紙のちぎり方で多彩に表現
台紙に和紙を貼り込んで1枚の絵を描いていきます
講師の南部先生がメンバー一人ひとりにアドバイス
見本の絵を参考に作品づくり
「ちぎり絵も楽しいけど、おしゃべりも楽しい」という皆さん
微妙なグラデーションも和紙で表現
先生の作品
先生の作品
三重県亀山市北東ちぎり絵サークル