観光スポットだけではない 町の魅力を発信
「忍者の里」として有名な伊賀上野。日本有数の高さを誇る高石垣をもつ伊賀上野城をはじめ、芭蕉記念館や俳聖殿などの松尾芭蕉ゆかりの施設など、古き良き城下町の風情を残す町は文化的景観で、イコモス(国際記念物遺跡会議)の「日本の20世紀遺産20選」にも選定され、多くの観光客を集めています。同語り部の会は、そうした観光客を案内するボランティアガイドの会として1994年に発足。現在、地元の人を中心に49人が活躍しています。「地元生まれなのに、地元のことを何も知らないことに気づいて、勉強しようと…」「観光スポットのことだけでなく、人や暮らしも含めた地域の魅力を紹介したい」とメンバーは話します。そのメンバーたちも年に1度の県外研修のほか、ガイドの研修会、さらに個々の勉強会など、ガイドとしてのスキルアップも図っています。「お客さん相手で気苦労もありますが、常におもてなしの心でガイドするようにしています。『ありがとう』といってもらえるとうれしいですね」とメンバーの一人は笑います。地元愛あふれたガイドで地域を盛り上げています。
「いがうえの語り部の会」の皆さん(歴史街道の定点案内/俳聖殿)
城下町の風情を残す町の魅力を案内
見どころの多い地元の魅力を紹介
「おもてなしの心で」観光客をガイド
わかりやすい説明で「旅」をいっそう楽しく
年に1度、交流を兼ねて県外研修会を実施
「天正伊賀の乱」でお馴染みの丸山城址で自主研修会
「伊賀といえば忍者」。自らも手裏剣投げを体験
横山利一記念館で伊賀ゆかりの文豪の足跡を研修
先輩会員が講師を務め後進を育成(ガイド養成講座)
三重県伊賀市カルチャーボランティアガイドいがうえの語り部の会