vol.173
好きなこと!楽しいこと!思わず笑顔になれること!
素敵な仲間たちと過ごす楽しい時間。小さなチャレンジから続く夢への階段…。
三重県民共済は、子どもたちが笑顔を輝かせ、夢の実現に向かって羽ばたく元気な姿を応援しています。
今回は、元気に稽古に励む「こども歌舞伎」の会をご紹介します。
市川梅香先生(中央)を囲んで
歌舞伎の名優・七世松本幸四郎丈(十代目松本幸四郎さんや女優の松たか子さんのひいおじいさん)が東員町で生まれたことから、歴代の松本幸四郎丈を顕彰し、日本の伝統芸能・歌舞伎を伝承することや、地域文化の振興を目的として活動する「松の会」。
この会では、子どもたちが先生から基本の挨拶、お行儀、所作、発声などの指導を受け、年1回の「こども歌舞伎公演」では本物の化粧・衣裳をまとい、大人顔負けの演技で観客を魅了しています。
指導を行うのは、「市川少女歌舞伎」で活躍した市川梅香先生。「私にとって、歌舞伎は人生そのもの。こども歌舞伎は、見る人の心を豊かにしてくれます」。弟子の草柳顕さんが指導補佐を務め、二人の指導は子どもたちへのあたたかさあふれる眼差しの中にも、時に厳しさも光ります。
昨年入団した杉原千明さん(5年生)は、堂々とした演技が持ち味。「初めての公演では、たくさん拍手をもらえて、うれしかったです」。稽古中、先輩の演技をしっかり見て勉強する姿が印象的。石田琉心さん(4年生)は、3歳の時に入団。「かっこいい役を演じられるようになりたい」と高い目標を持って稽古に励んでいます。佐藤正悟さん(5年生)は、「昔の言葉を覚えられるのも楽しいです」と話し、その演技からも彼の実直さが伝わってきます。
みんなの目標は、今年6月の公演で役を「演じきる」こと。一生懸命稽古に取り組む子どもたちは、素晴らしい演技を見せてくれることでしょう。
堂々と見得を切る!
入会して間もない子どもたちも楽しく稽古
演目「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」の名場面
稽古を重ねるごとに演技が上達
演目の世界に入り込んで演じる
流暢な台詞回しに引き込まれる!
よく通る声で役を熱演!
所作や衣裳の着こなしも丁寧に指導
演目「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」で魅せる凛々しい表情
緊張感のある稽古場